確定申告を終えて・・・
今日、3月15日は平成16年分の確定申告期限です。私たち税理士事務所はこの時期に、1年で最も忙しい1月間を過ごすわけですが、今年の確定申告はインフルエンザの流行等に悩まされて、たいへんな思いをしました。何とか終えて思うことは、個人事業者の申告状況の低調さです。
(龍前 篤司, 3/15)
やっと春が来ました。私たちは正月から休む間もなく、確定申告期間を迎え、3月15日までは体も気も休まりません。今年の確定申告事務は、例年よりも風邪やインフルエンザ等によるダウンが響いて、最後まで目まぐるしい確定申告期間でした。
確定申告で作成した申告書の内容を振り返ってみると、
@バブルの崩壊以降ずーと続いている個人事業者の業績悪化傾向がますますひどくなっていること、
A会社役員の申告所得の低下傾向にも歯止めがかかっていない。
B中小企業の従業員給与も一向に改善せず、低下傾向にある。
という状況です。
最近の新聞論調によれば、最近の景気の動向はどうも不鮮明であるが、今年の確定申告の実感から言えば、「好景気だなんてとんでもない、個人の所得を犠牲にして企業を維持しているに過ぎない」といえます。
ただし、平成15年では株で損をした人がほとんどであったのに、平成16年分の申告では、株で利益を出していた人が多かったように思います。したがって、大企業の業績回復の恩恵を受けたひとが増えたことも事実ですが、「大企業と都心の経済のみが潤っている状況」は一向に変わっていないように思います。
最近、埼玉県について気になる報道が二つなされました。
一つは「県民所得の平均額」についての報道です。なんと埼玉県民の一人当たりの平均所得は200万ちょっとで、全国で23番目(前年は20番目)であり、関東地方ではダントツの最下位なのです。千葉や神奈川はもちろん群馬や栃木よりもずっと県民所得が低いというのはとても驚きです。首都圏は東京という日本経済の中心を抱えているわけですから、他の地方圏に比べて有利なはずなのですが、東京に隣接する埼玉県民の所得が低いというのはなぜなのでしょうか?そして、千葉県民や群馬県民よりも何が劣っているのでしょうか?
もう一つの報道は、「特定郵便局の赤字率」についての報道です。埼玉県内の特定郵便局で赤字の局はなんと2つしかなく、0.2%で全国でダントツに優良な県だというのです。島根県などは57%の特定郵便局が赤字であり、東京や大阪などの都市でも埼玉県よりずっと赤字率は高いようです。
埼玉県民はもっと頑張らなければならないようです。ロケーションや経済環境的には悪くないはずです。足りないのは「やる気(気概)」と「戦略(ビジネスモデル)」かも知れません。
やはり確定申告で「毎年のように所得税の納付額が増加する」というような状況にある人が増えてゆかないと、埼玉県経済の地盤沈下の傾向は止まらないのです。
「個人事業者や会社役員の申告所得が増える」ということを実現して、確定申告時期に所得税の納付に頭を悩ませるような状況を作り出さないと、埼玉県は本当の意味で元気にならないのだと思います。がんばりましょう!
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