仕事は区切りの悪いところでやめたほうがいい?
PRESIDENTの7月号に載っていた記事(東京大学大学院池谷裕二氏著)ですが、仕事は区切りのいいところでやめてしまうと、次の仕事をしようとするときとても億劫に感じるものです。したがって、区切りのいいところで終わりにするのではなく、必ずその先まで一歩踏み込んでから終わりにするとたいへん仕事の効率がよくなるようです。
(龍前 篤司, 7/21)
私たち凡人は、毎日の仕事で、区切りのいいところまでやると、それで「あぁー今日も頑張った」と仕事を終わりにしてしまいます。区切りのいいところまで仕事をやってしまうことはとてもいいことなのですが、仕事に区切りがついていると次の仕事に着手するまでに心理的な抵抗が強く、効率が悪いことになるというのです。
そこで、区切りまで仕事をやったらそこで終わりにせず、そこからもう一歩だけ進めて仕事をやめると、翌日の仕事を実にスムーズに始めることができるといいます。
ある作家は、区切りのいいシーンを書き終えてから休憩を取ると、再び書き始めようとするとき、とても億劫に感じるので、次の場面のことを1行でも2行でも書いてから休憩を取るようにしています。
どうしてそうなるのかというと、人間の脳のシステムの大半は’無意識’によって占められており、次の仕事の一端に触れていると無意識のうちに私たちの脳は次の仕事の準備をしているというのです。
つまり、私たちは知らず知らずのうちに、脳の’無意識の領域’に膨大な量の仕事をさせているのであり、この無意識の領域をうまく使うことが「仕事のできる人」になる秘訣です。
例えば一ヵ月後に締め切りがある仕事について前もってチラリと書類に目を通しておけば、締め切りがきたときに不思議なことに何の抵抗感もなくその仕事に取り掛かることができるというのです。なぜなら、1ヶ月の間、あなたは無意識の領域でしっかりとその仕事を処理していたからなのです。
ほんの5分でいいから1ヶ月先に締め切りを迎える仕事の書類に目を通して、無意識の領域に宿題を与えてやるだけで、無意識は私たちが意識しないところで働いてくれるのです。
仕事に区切りがついても、「5分間だけ後で手をつけなければならない仕事の書類に目を通すこと」が「仕事の達人」になるための秘訣といっていいかもしれません。
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