| 〜新しいマーケット開拓の演算の基本は、足し算と引き算である〜 |
| 平成18年8月3日 |
| 体をパーツごとに分解していくと新たなビジネスが |
1.足し算ビジネスと引き算ビジネス
一つの商品に付加機能、付加サービスを足していくことで新しい市場が見出せるのが足し算型で、代表例は携帯電話です。引き算型は既にある複数の機能からいくつかの機能を引いていくことによって新しい市場を生み出しています。
さらに、引き算ビジネスによって残された部分も、しっかり見直すことによって様々な新しいビジネスも生まれています。体をパーツごとに分解することによって様々な新しいビジネスが生まれているようです。
(この文章は、「月刊 頭で儲ける時代」6月号に載っていた佐藤さとる氏の記事を参考にして書いています。)
2.1000円でカットだけのQBハウス
引き算ビジネスの代表例はヘアカット専門を打ち出して成功した「QBハウス」です。シャンプーに髭剃り、マッサージなどでパッケージになっている通常のメニューをそぎ落とし、髪を切るというコアメニューに絞り込んで、いまや年商は80億を超えています(数日前の日経新聞ではオリックスが買い取り2,3年後の上場をめざすようです。)。
このQBハウスには電話はなく(時間がとられるのと間違いの元になるからという理由)、クシは使い捨て、首に巻くタオルも紙製にし、衛生管理とコストダウンを両立させる。レジを置かずに券売機を置くことで対応時間の無駄とつり銭などのトラブルを回避し、徹底したそぎ落としでカット1000円という価格を実現しています。
このQBハウスの成功は、単に引き算だけではなく、散髪というサービスを因数分解して、その因数の中でも最も乗数効果の高い因数だけを引き出したことにあるようです。
3.その他の引き算型特化ビジネス
このQBハウスと同じような発想で、ほかにも様々な新ビジネスが生まれています。
(1) シャンプーに特化した癒しビジネス
東京新橋にある「シャンプー屋」は「早くすっきりコース」が15分で2100円、マッサージがついた「頭皮も
気分も爽快コース」が30分3700円、パリ式のクリームバスを使った「クリームバスコース」が50分6300円等の6種類のコースがあります。一般のマッサージに比べると割高の感もあるが、シャンプー後は別室で30
種類のハーブティからお好みを選んで味わうサービスもついている価格なので、顧客満足度は高いという。
(2) 頭に特化したヘッドマッサージビジネス
シャンプーに頭皮マッサージを加えた『ヘッドスパ』は全国にだいぶ浸透してきており、頭皮以外のマッサージを組み合わせたり、育毛プランを導入したりと進化を続けているようです。
(3) 耳に特化した耳そうじに耳エステ
大阪市の「ロベリア」は耳の穴をモニターで確認しながら耳垢をとり、その後マッサージやつぼ押しなどを施し、料金は40分5250円。東京の青山にある『レスプランディール』は蒸しタオルでジェルを使ったマッサージを施した後、10種類の耳かきを使い分けながら鼓膜付近まで丁寧に耳垢を取り、70分で8400円。
(4) 足は定番のフットケアビジネス
足つぼマッサージやリフレクソロジーは氾濫しているが、フットケアは足の骨格矯正を基本とした美容と健康の施術であり、外反母趾などの骨格矯正から足裏、爪のトリートメント、イボやタコのケアなどまで行うという。
(5) まつげのパーマ・エステもビジネスに
もっと細かいパーツにまつげがあり、「まつげパーマ」は一般化し、専門店も増えている。まつげの人口増毛「まつげエクステ」も各地に専門店が誕生しています。
<寸評 ・・・旧い常識からの脱却>
以上のように、現在では様々な体のパーツに特化したニュービジネスが誕生しています。考えてみると、私たちは小さい頃、髭も生えていないのに床屋さんで顔にかみそりを当てられて、妙な気がしたものです。実は私たちが当たり前と思っているサービスの「常識」は、古い顧客満足のモデルであることが多いのだと思います。このことは、体へのサービス業だけでなく、全てのサービス業にあてはまるのではないかと思います。「他の店と同じサービス」からは脱却しないと・・・
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